

本格的な少子高齢化社会を迎えようとしている現在、労働力人口の減少による経済成長へのマイナス影響などが懸念されています。その結果、社会保障費などの個人負担は確実に増加するでしょう。加えて年功序列や終身雇用制の崩壊、定期昇給などの廃止といった時代の流れも考えれば日々の暮らしにゆとりをもたらせ、さらに豊かな老後のために、現役世代の今から何かしらの自助努力による備えが必要と言えます。

少子高齢化社会の到来はまた、従来の年金制度にも大きな問題を投げかけました。すでに年金支給開始年齢の段階的引き上げ、年金支給水準そのものの見直し、さらに高所得者については受給年齢に達しても給付額が削減されたり、専業主婦の支払い免除が解除されたりする方法が実施・検討されています。やはり自助努力による将来に向けた生活設計と対応策を検討されることが望ましいでしょう。

総務省の家計調査によれば夫婦ふたりの老後支出は平均月額約29万円。一方、生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(平成16年度)によると、「ゆとりある老後生活費」という調査項目では37.9万円という数字が出ています。公的年金の平均受給額は約21万円と言われていますから、ゆとりある暮らしの実現には月額17万円も不足することになります。医療費の負担増などを考えれば、今から万全の構えが必要になりそうです。

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